石川県野々市市に縁のある米林監督との出会い

米林宏昌(よねばやし ひろまさ)

1996年スタジオジブリ入社。『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』など多くのアニメーション制作に携わる。『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』で監督を務め、2015年よりフリー。

201911月末、弊社代表の堀は、野々市ふるさと交流会に出席するために上京しました。そこで米林監督と出会い、同郷ということで意気投合。「今度エネルギーの本を出版するんだ」ということを聞かせていただき、待ち遠しく発売日を楽しみにしていたところ、なんと石川電力に献本が届けられたのです。すぐに「生ごみからエネルギーをつくろう!」を読ませていただき「この本を野々市市に寄贈したい」という思いがすぐに浮かびました。

手作りのエネルギーの循環に共感

この絵本を手にとって思い出したことがありました。

以前、『廃棄処理されるはずだった食べ物を原料につくられたエコなクラフトビール』というものを耳にした事がありますが、この本に描かれているのは正にそのような考え方でした。そして、エネルギーは身近なものから手作りできる。何気なく捨てているものの使い方を考える。

1日に捨てる生ごみの平均200gあれば、カップ3杯分のお湯を沸かすことができるというから驚きです。どうせ捨てるものが元になってエネルギーを循環させることができるのです。

作者が提供している実験教室では、生ごみやペットボトル、アルミホイルなどを用意して、消化液とガスとに分離させることによって「こうやって捨てていたものが、次に育っていく野菜の肥料になるんだよ」、「このガスを使ってお湯を沸かすこともできるよね」ということを子供たちに伝えています。

私はこういった活動やこの仕組みに驚かされましたし、深く共感しました。こうして資源がうまく循環していくこと程、効率のいいものってありませんよね。興味を持たれた方は、ぜひお手に取られてみてください。

内灘町ご出身 多田先生の素敵な取り組み

多田千佳(ただ ちか)

東北大学大学院農学研究科准教授。専門は環境微生物学、有機性廃棄物処理。

家庭や学校で、ペットボトルを使って、生ごみからバイオガスと液肥をつくるノウハウを紹介。できたガスでお湯をわかしてお茶をいれ、液肥は野菜栽培に。手づくりトーチで再生可能エネルギーの炎を運動会に燃やそう!

作者の多田先生が携わったカフェ“enecafé METHANE(エネカフェ メタン)

このカフェは、生ごみを原料に、嫌気性微生物の発酵によって作られたバイオガスをエネルギー源としてお湯を沸かし、観光客などカフェにご来場いただいた方へお茶を提供する、これまでにない新しいカフェとなっています。

本システムで生ごみを処理することで、生ごみはエネルギーになるだけでなく、作物栽培に必要な液肥にも利用できるようになります。さらに、CO2の排出量を削減することもできます。

カフェ“enecafé METHANE(エネカフェ メタン)は、鳴子温泉の観光客や地域の方々が、バイオマスエネルギーや温泉熱エネルギーを楽しみながら体感できるスポットとなって、環境教育や地域活性化にも貢献できると考えております。

今後、多田先生と米林監督をお招きし、野々市市内にて実験教室を開催させていただく予定ですので、どうぞお楽しみに。

絵本を野々市市に寄贈

20202月頃から野々市市に「生ごみからエネルギーをつくろう!」を寄贈するために市役所の地域振興課の方々とやりとりをしていたのですが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から活動を一時中断しておりました。5月下旬から活動を再開し、6月25日に無事、寄与式を執り行うことができ、現在では以下の施設で「生ごみからエネルギーをつくろう!」を手にとっていただくことできています。

  • 市内小学校7校
  • 市内児童館5館
  • 放課後児童クラブ25箇所
  • 環境教育関係として3冊
  • 事業活用として10冊

なお、地域密着型をコンセプトとした【無印良品 野々市明倫通り店】様でもお取り扱いがございますので、みなさんぜひ足をお運びください。

当初、無印良品様での取り扱いはありませんでしたが、店長の上原様と石鉢様が「地元のご出身者の著書であるので」と本部に掛け合い、取り扱いが実現したようです。今回、関わった皆様方には本当に縁を大切にしてくださり感謝しております。

また、『みんなで地元を盛り上げよう』や『子供たちに喜んでもらおう』という思いが共通しており、だんだんと形作られていくのが何事にも代え難い喜びでした。

本のタイトルではありませんが、『想いや行動のエネルギーも作られるんだな』と感じました。

全てはこの一冊の本がきっかけでした。